勉強といっしょに育てるもの [雑感]
今日半年振りに美容院にいって5cmも伸びてしまった白髪を染めてまいりました。
そこの美容師さんとはもう長い付き合いなのですが今年中学校に入学されたお嬢
さんの担任の先生の話を聞いてこんな先生ばかりならいいのにと思ったので紹介
します。先ごろ授業参観があって入学間も無い&近頃の世情もあってか道徳の時
間だったそうです。そこで先生は「『薔薇』と言う字がかけますか?」と聞いたそうです。
正確に書ける人は父兄も含めて名乗る方はいらっしゃらなかったので先生が「今から
私が書いて30秒だけお見せします」
と言って黒板に大きく書いて30秒後に消しました。
「まだ書いちゃいけませんよ。」と言ってその後計算とか別の話とか結構な時間をかけ
てその後に「じゃ、薔薇を書いてください」と言われ、でも今度は全員が書けたようです。
「人間は本気で覚えようと思って覚えると覚えられるんだ。そして人間の脳をフル活用
すると信じられない程のことを覚えることができる。もしここで『薔薇』に興味をもって薔
薇の研究をした人がいたとする。その人はどんどん研究して薔薇のすべてを知ったと
する。弱点も含めてね。それをどう使うかが問題なんだよ。弱点も含めてと言うことは
地球上から薔薇を無くしてしまうことだってできてしまうと言うことなんだ。だから勉強も
大事だけどそれといっしょに心を育てていくこともそれ以上に大切なことなんだ。それと、
これから君達は中学校でかなり多くのことを学ばなければならない。興味を持って学ぶ
ことができると薔薇の字のように覚えることができる。何回も書くよりも覚えようとする気
持ちが大事なんだ。先生はその手助けができる。」
美容師さんはもっと上手に話してくれたのですが私ではあまりうまく伝えられないようです。
この先生は50歳前後の体育の先生だそうですが学年主任はもっと若い別の先生がなっ
ていらっしゃるのでどちらかと言うと昇進の道からは外れておられるようですが、中学校
の一年生の時にこういう先生に恵まれるとはと美容師さんはたいへん喜んでいました。
私もこういう先生との出会いはお嬢さんにとってはもしかしたら生涯の宝になるかもしれな
いと思いました。
深~い教えですね!d(^○^)
薔薇はいまだに書けない漢字です。^^;
普段書く機会が無い、というのもそうですが、「憂鬱」という漢字と一緒で、世間一般ほとんどの人が書けないんだからいいんだ、なぁんて理由をつけて覚えようとしていないのが現状ですね。ちょっと反省・・・^^;
by まめぞう (2007-05-18 04:51)
家内も小学校の同業者なので、この話、聞かせてやりますね。^^
ところで、良い先生にめぐり合えた生徒は幸せです。
僕なんか、やる気のない担任に当たって、勉強が嫌いになりましたもん。(笑)
by horigon (2007-05-18 07:30)
ずっと以前ですが、夏目雅子さんが結婚を決意した決め手は、
ご主人がスラスラと“憂鬱”という漢字を書いたこと、
と言っていたのを聞いて、僕も必死に覚えて書けるようになりましたが、
未だに披露する機会がありません…
薔薇も覚えとこ。
by 荒井太一 (2007-05-18 09:11)
>エルモさん みんな同じような理由で真剣に覚えようとしないんですよね。美容師さんは「薔薇」は一生忘れないと思うとおっしゃってましたから、この先生は生徒の集中力を高めるのがものすごくお上手なんだと思います。
>horigonさん 先生としても父兄に好意的にとらえてもらうと指導し易いんじゃないんでしょうか。先生と親は反目したり敵視したりしないでこういう交流をどこでも進めると学校の中の陰湿な問題はかなり少なくなるんじゃないかと思います。
>荒井さん 私が相方と結婚を決意したのは相方がオーディオやその他の配線を説明書を見ないでスイスイやってしまったからでした。女性って何かひとつでも光るものを持ってる人に惹かれるんですよん♪。
by INDY (2007-05-18 15:37)
ただの丸暗記じゃなくて、興味を持つことが決め手ということでしょうかね。
いまは、興味の対象になるものを見つけることが子どもたちは難しいようです。先生のおっしゃりたいことが、子どもたちにしっかりと伝わりますように・・・。[にこっ]
by okko (2007-05-19 16:47)
>okkoさん 勉強に興味を持たせるのはそれこそ教師の責任だと思います。子供たちもただ与えられるものを待ってるだけじゃなくて先生と一緒になって探すようになると美しい日本にぐんと近ずくんじゃないかと私は思います。
by INDY (2007-05-20 02:13)
教えるのがうまい先生の教科は、その先生の受け持ちクラスだけ、ぐっと成績が上がった、なんてことがありましたね。子供のときって、興味を持つ(たされる)と純粋に吸収しようとするもんなんですよね。解れば自分も楽しいけど、その興味の原動力にはやっぱりその先生に認められたいとか、そんな気持ちもあったような気がします。
親の言う事をきこうとするのも、同じかな。
by (2007-05-20 12:02)